徳島を考えるシリーズ No.77【徳島の事情 22】
◆実行委員会は、中止費用負担せず
徳島市の「阿波おどり実行委員会」は2月25日に会合を開き、新型コロナウイルス感染拡大で中止となった昨夏の阿波おどりについて、民間の共同事業体が実行委に求めていた準備費用を負担しないと決めた。
共同事業体は中止が決まった昨年4月、開催準備にかかった約2,100万円の分担や、実行委へ毎年納付する500万円の支払い免除を求める協議書を実行委に提出していた。

▲徳島市公式観光写真より「徳島城公園」(©徳島市)
空と雲が美しい
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◆キョードー東京を2年連続不運が襲う
徳島市阿波おどりは、一昨年の2019年も台風で4日間の日程を2日間だけで中止した。
共同事業体の代表はイベント興行界で有名な「キョードー東京」である。業界は新型コロナウイルスの影響により、舞台や音楽コンサート、スポーツなどイベントの中止や延期は昨年の2月から今年の1月までの1年間で約43万2,000件、約6,900億円とされているる 。損失は年間市場規模の77%にあたる。チケット売上は2019 年の 1 割程度の水準に落ち込んだとみられる。
会社本体の事業も最悪なのに、こんな仕打ちにあうなんて、気の毒な話だ。
◆自分たちで管理もできなかったくせに
そもそも、徳島市の阿波おどりは「徳島市観光協会」が4億円を超える累積赤字を抱えていたにもかかわらず、隠していたことが発覚したことによる。
その後に、阿波おどり実行委員会の委員長に就いた、松原健士郎弁護士が、「徳島市観光協会」はコンプライアンス(法令や社会規範の順守)意識の徹底が保たれていなかったことが指摘された。
なんとも、お粗末、恥ずかしいことである。徳島市は管理能力がないことを暴露した。そして、今度は民間に委託する。しかし、委託当初から2年間、運悪く開催がたった2日間しかできなかった。民間事業者に「何の過失もない」。天候と感染症防止という不可抗力である。
◆とにかくお役所は、頭がかたい、動かない。
せっかく手を挙げてくれた民間に対して、お役所はこんな仕打ちをするんだね。官は民に対して高圧的だな。市と関わっているNPOの人が嘆いていた。
*肩書きばかりをとかく重視するので、有力者にへつらい一般市民に威張ることが多い。
*前例がないと、認めようとしない。
*上司に言われていること以外はやらない。
*上司の指示待ちなんで、いっこうに進まない。
*こちらや周りが困っていることを、考えない。
◆身内に甘い?
「徳島都市開発」は,そごう徳島店に対して約30億円の債務を抱えている。徳島市は徳島市都市開発に20億円を貸し付け・支援することが決まった。徳島都市開発は市役所OBの天下り先でもある。「アミコ・そごうテナント組合」の人によると、徳島都市開発の役員の方々の人間性が?であったことを嘆いている。
なのに救済する。「盗人に追い銭みたい」じゃないか?
◆阿波おどり実行委と共同事業体はパートナーじゃないか
たしかに、キョードー東京などの共同事業体の損失負担を負担するとなれば、「市民の税金から」となるが、完全拒否するのは義理が通らんと思う。全額はともかくも、一部を負担する。損失額を貸し付けにして、援助するとか、人情じゃなくビジネスとしての貸し借り策もあるじゃないか。
藍場浜公園の「徳島城をイメージしたイルミネーション」は、コロナ感染防止策や地域経済支援などを目的とした国の地方創生臨時交付金「2千万円」を充てている。このお金を、これからの阿波おどりの安定した運営のためとかいう名目で共同事業体へまわしても、おかしくなかったんじゃないか。
◆民営化
お役所なんて、「民営化」すべきだと思う。国家も民営化がいい。官営なんていうのは、君主制と共産主義に共通する前近代的な官僚制そのものだ。igaちゃん、革命だぜ!
とか言っても、地方じゃ、田舎じゃ、家族や親戚に公務員の人がいたりするから、なかなか大きな声では言えません。明智光秀のように、損得抜きで社会の為に、行動して信長様を討つような勇気はありませんけど。
内藤市長さんに旧態依然としたお役所を改革していただきたいと願います。以上。

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