「日本怪異伝説事典」 朝里樹

「日本怪異伝説事典」 朝里樹(監修):えいとえふ(著) 笠間書院 2020年 ◆あついけど、かるい本  ボリュームのある本です。厚みは3cmほどあります。3段組み400頁もある。でも意外に軽いので、扱いやすい。  感心するのは、構成が整理されて分量が非常に多いのに使いやすい。都道府県別に項目がまとまっている。話の長短はあるが1県あたり15前後くらいある。京都や東京などは…

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「麒麟がくる」最終回

<「麒麟がくる」最終回> 徳島を考えるシリーズ No.75【ニッポンを考える:TV・映画編:その4】  祝!「明智」様が「信長」公を討ち取ったぞ。歴史的大ニュースだ。  NHK大河ドラマ「麒麟がくる」最終回。年間を通じて、盛り上がりにかけるものだったけど、最終回「本能寺の変」は良かった。 ◆信長による大量虐殺  織田信長は現代も人気ある歴史上の英雄であるが、とんでもない…

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祝 トランプ時代が終わった

<わたしが近所の犬から聞いた陰謀論> 徳島を考えるシリーズNo.65【ニッポン世界を考える 12】 ◆大国にだまされるな  トランプはユ●ヤ秘密結社の手先だから、ここらで叩き潰しておかないと、アメリカが乗っ取られる。日本が奴隷化される。アメリカを乗っ取ろうとする闇の勢力は、中国やロシアなどと世界支配の協定を結び、談合して共存共栄を企んでいる。賢い支配者は争わない。敵を作らないこ…

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「忠臣蔵」はバカ殿による悲劇

 毎年この時期になると時代劇「忠臣蔵」が放映される。テーマは「忠義」というとっくに廃れたものであるが、時代劇ではまだ定番でもある。上の者への恩返しや自己犠牲の精神があるという。 ◆あらすじ  江戸城で、朝廷からの使いを接待する役を赤穂藩(兵庫県)の浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)が選ばれた。接待の指導をするのは、幕府の家臣である吉良上野介(きらこうずけのすけ)である。  吉良は浅野…

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「炭坑(ヤマ)の絵師 山本作兵衛」宮田昭

「炭坑(ヤマ)の絵師 山本作兵衛」宮田昭 書肆侃侃房(福岡市)2016年  日本において最盛期には800以上の炭坑があった。現在残っているのは釧路の一箇所だけである。筑豊炭田は大規模であったが、1975年までに500近くあった全ての炭坑が閉山した。  1930年(昭和5年)頃、女性と16歳以下の者は炭坑の坑内に入ることが禁止された。 ということは、それまでは中で働いていたのである。…

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「日本国憲法の真実」 高尾栄司 

「日本国憲法の真実」 高尾栄司 幻冬舎 2016年  日本国憲法は誰が作ったのか? アメリカ(GHQ・民政局)である。と言うのが定説である。  1946年3月4日午前、松本国務相と佐藤法制局部長の二人がGHQ司令部を訪問した。憲法草案を提出に行くためである。アメリカ側はその草案を却下した。日本が作った草案など必要なかったのである。GHQ・民政局は日本国憲法の草案を作成し2月13日に、…

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天皇家は民営化したほうがいいな

◆天皇は政府の道具なのか!?  天皇陛下が生前に天皇の位を皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を持たれていることが明らかになった。  暴走老人・石原慎太郎氏は、「皇室は無責任極まるものだし、日本になんの役にも立たなかった」と発言したことがある。その通りだが皇室のせいではない。政治利用し続けてきた政府・権力のせいである。天皇は時の権力者らによって都合よく使われてきた。  江戸末期に…

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オバマ大統領の広島での演説は◯かXか?

◆青年の主張?  出だしから文学的で名文であった。さすが、世界一高い原稿料と言われるスピーチライターの作品だ。ただしこれは青年の主張でない。夢を語る、志を語るものではない。世界最高の権力を持つ地位である、アメリカ合衆国大統領の発言である。アメリカ合衆国軍バラク・オバマ最高司令官によるものである。  中身に目新しいものはなし。情報や考え方など何ひとつ。広島・長崎の教訓は「核兵器の廃…

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歓迎!?オバマ大統領、広島訪問とベニバナ

 オバマ大統領がG7サミットで来日した。27日、広島を訪れる。原爆慰霊碑に献花をする予定。71年前の原爆投下以降、現職のアメリカ大統領が同地を訪れるのは初めて。そこでの発言が注目されている。  これまでのオバマ大統領の言動より、単なる政治的パフォーマンスに留まるだろう。広島、長崎への原爆投下は戦争終結を早め、多くの命を救ったというのがアメリカの見解である。多くの命はアメリカ人兵士のことで、…

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真田一族の忍者とスズメ

 NHK大河ドラマ「真田丸」がおもしろい。前年の「花燃ゆ」が最低の出来だっただけに、毎週楽しみである。やっぱりドラマはシナリオだなあ。三谷幸喜さんはうまい。  登場人物もいい。主人公・真田信繁(堺雅人)の父役・真田昌幸(草刈正雄)が今のところ主役である。かつての草刈正雄さんはハーフ特有の彫りの深い容貌で、かっこいい男だった。それが今やすっかり熟成して、味があり深みもある。人はこのように生き…

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丈六寺の紅葉は終わっていた

 今年はまだどこの紅葉も見ていない。  近くの丈六寺へ行ってみたら、紅葉は終わっていた。 ▲丈六寺の紅葉  ネットからのパクリ写真です。すんません。  何十年ぶりで、丈六寺の血天井を見た。 『血天井伝説』  戦国時代、土佐の戦国大名「長宗我部元親」は阿波国に攻め込んだ。那賀郡を治める「新開入道 道善」は勇猛で攻めあぐねた。  元親は和議を申し入れた。天正9年(158…

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高杉晋作はいい

 NHK大河ドラマ「花燃ゆ」。今年の大河はハズレの年である。主役は吉田松蔭の妹。幕末~明治という大河ドラマの定番である。  それにしても長州の殿さんは、のんきな方だな。藩の存亡どころか日本の大変革期に、自分でほとんど考えず、藩の方針を家来に丸投げ。犠牲者が出ても、突然正反対に方針が変わったり。一番大事なのは、毛利家のお世継ぎの誕生・成長らしい。  吉田松陰ってのは、テロリストだな。ろ…

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安保法制とは何なんだあ

 安保法制が連日のようにニュースになっている。反対の声が大きくなってきたが、実際には何がどうなのかようわからん。もやもやする。調べてみるが、単純なことではないな。 ◆アメリカからの圧力  アメリカはイラクやアフガニスタンに侵攻した。成果が上がらないまま、多額の軍事費がアメリカの財政を圧迫してきた。ここにきて中国が国力を増し、脅威となってきた。そこでアメリカ軍の再編として、日本の自衛隊に肩…

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1年の折り返し

 7月になった。ということは1年の半分が過ぎたことである。厳密に言うと、1~6月は181日。後半の184日よりも3日分少ない。2月の日数が少ないからだ。なんでかなと調べた。 ◆最初の暦は10カ月だった  現在の暦は、紀元前8世紀頃の古代ローマの暦「ロムルス暦」が元になっている。月は10しかなく、農業をしない冬の期間は月が割り振られてなかった。現在の1月と2月にあたる月は、当時はまだな…

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たけのこ しょうず

◆竹笋生(たけのこ しょうず) (暦:七十二候) 5/15~20  竹笋(たけのこ)が生えてくる時季。筍(たけのこ)と竹笋は同じ意味。  現在、日本で食用されているタケノコは、「孟宗竹」の若い茎が中心である。ところが、この時季にはもう旬を過ぎて、大きく成長し、竹になるべく成長を遂げている。  七十二侯がまとめられたのは江戸時代であるが、孟宗竹は当時まだ外来種の新種にすぎなかった。その…

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「田中清玄自伝」大須賀瑞夫(インタビュー)

「田中清玄自伝」大須賀瑞夫(インタビュー) 2008年 筑摩文庫 ◆経 歴  田中清玄に対する世間の評価は、右翼、石油利権屋、黒幕、フィクサーと芳しくない。60年安保では敵対する左翼の全学連に資金を援助したなど不気味さがあった。  東京帝大在学中に共産党にはいる。治安維持法違反で昭和5年に逮捕される。母親は諌めるために割腹自殺する。理想と信じた共産主義が独裁者スターリンによって…

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「会津と長州、幕末維新の光と闇」星亮一、一坂太郎

「会津と長州、幕末維新の光と闇」星亮一、一坂太郎 講談社 2009年  今年のNHK大河ドラマ「八重の桜」は現在、会津戦争のまっ只中である。  会津は徳川幕府の御三家に次ぐ親藩である。会津藩は江戸の警備を担い、さらに京都、皇室を守ることになった。  幕末の戦争は、天皇をどう担ぎ上げるかという戦略で薩長側が優れていた。明治以降でも天皇の利用法が重要であった。天皇は現人神とされ、統帥権…

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「忍法大全」初見良昭

「忍法大全」初見良昭 講談社 2013年 ◆「忍者」は無形文化財である  忍者の伝統を守るだけでなく、忍法の革新を続ける初見良昭氏の集大成である。50年以上に渡る忍術研究の成果が数百枚の写真で記録されている。表紙の初見先生を見て、先生もお年を召されたなあと思ったら、もう八十歳を越えられていた。 ◆忍術に道はない  忍術にこうしたものだという決まったもの、固定したものはない…

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「和暦で暮らそう」柳生博と和暦倶楽部

「和暦で暮らそう」柳生博と和暦倶楽部 2008年 小学館 ◆新暦・旧暦・和暦  現代の日本で使っているカレンダー(新暦)は、明治6年から使われるようになった。それ以前のものを「旧暦」と称する。旧暦は約1400年以前に中国大陸から、漢字と仏教とともに伝わった。日本の年中行事は旧暦が起源になっているが、それは古代中国文化によるものである。  旧暦が伝来する以前に日本には暦がなかった…

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「大法輪:(特集)知っておきたい天皇と仏教:2012年12月号」

「大法輪:(特集)知っておきたい天皇と仏教:2012年12月号」大法輪閣  維新という名の伝統破壊  明治維新は、先進的な志士たちによって封建的な江戸時代を終わらせた誇らしい歴史だと讃えられている。反面、ただ権力者が交代しただけのクーデターに過ぎなかったという説もある。維新という名目で伝統破壊があったことは隠せない。宗教面では破壊的なことが起こっていた。 「皇室ゆかりの寺/井上…

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NHKスペシャル「開戦・リーダーたちの迷走」

NHKスペシャル 「日本はなぜ戦争へと向かったか  第4回 開戦・リーダーたちの迷走」 2011-03-06放送より  アジア・太平洋戦争の開戦を決定した当事者たちの戦後の証言から、従来の説とは違った実態が明らかになった。 ◆軍国主義ファシズムはなかったが……  日本の国策決定の場は、全ての組織の代表者が対等な権限を持つ集団指導体制であった。全会一致が建前で、実際は利害が…

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龍馬伝・最終回

 とうとうNHK「龍馬伝」の最終回だった。龍馬さんは襲われ、絶命した。家族とまではいかないにしても、親戚の誰かが亡くなったような気分になった。悲しい。  今日の日本そのものにかかわるほどの、歴史的な役割を果たした。しかし最後には、それまで味方だった人達までもが敵になってしまった。なんともやりきれない。それも覚悟の上だった龍馬さんは、あらためて偉大だ。  このニッポンを中国&北朝鮮や、…

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「日本の風景を読む」富山和子

「日本の風景を読む」富山和子 2005年 <風景は文化である> ◆米の一粒は千倍になる  稲は一粒の籾から千粒以上の米ができる。これほどの食用植物は他にはない。  稲作は古代に伝来した時から、用排水の高度な技術があった。農業技術者が道具を持って大挙して渡来したことだろう。水田は水源である川に堰を作り、水路を作り、土地を平らにして、畦を築いて、水を張る。村が共同で行う組織的な土木事…

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「原始の神社をもとめて」岡谷公二

「原始の神社をもとめて」岡谷公二 2009年 <神社に社殿はいらない?!>  著者は民俗学者である。フィールドワークの範囲が国内に留まらず韓国にまで及んだ。豊富な調査から、神社に関して従来の定説を覆す仮説を打ち出した。 (1)神社の起源は古代朝鮮である  弥生文化は朝鮮半島から渡来した人々がもたらした。稲と鉄という先進文明の担い手だった。神社の成立にも大きくかかわった。 …

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下中須のお地蔵さん

 徳島市西須賀町(徳島市の南部)  日愛うどん西須賀店のすぐ近く。県道136号線沿い(JR地蔵橋駅) ▲お地蔵さん  江戸時代の1797年造立。  祠で大切に守られていたので、非常に状態が良い。 ▲お地蔵さんの下の台座には「三界萬霊供養(さんかいばんれいくよう)」と彫ってあるそうです。  三界は仏教語で、欲界、色界、無色界。俗界とは、食欲、性欲、睡眠欲。色界は物欲の強…

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「神社霊場 ルーツをめぐる:武澤秀一」

<神社の成立は意外に新しい> ◆誰か神様に会ったことがあるのだろうか?  神社へ行くのが好きだ。ふと疑問がわいた。神社には神様が祀られている。その神様について、まるで見たことがあるかのように語られているときがある。  でも誰か神様に会ったことがあるのだろうか? 神話のなかだけに登場するものではないか。お釈迦様、イエス様は、相当な誇張があるにしても。歴史上の人物だ。  そんなも…

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新宮神社(徳島市渋野町片山谷)

▲新宮塚(しんぐうづか)古墳の表示  この周辺は古墳が五基集まっており、「渋野の古墳」として国の史跡に指定されている。古墳時代半ば(5世紀頃)に造られたもの。  ただし古墳の形が見れるようにはなっていない。低い山に民家、畑などがある普通の風景。 ▲ここから上がる  ちょっとわくわくするが……。何があるのか? ▲社殿  小さな社殿があるだけ。わりと新しい。  まわ…

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「ヘタな人生論より徒然草:荻野文子」

「ヘタな人生論より徒然草:荻野文子」2003年 <自分の徒然草を書いてみる> ●700年前から変わらないこと  人間関係のトラブルは、相手を責め自分を正当化することから生まれる。  私たちの暮らしは、どれほど個人でさまざまな努力をしようと、最終的には政治の動向に左右される。 ●品性  品性には、ほかのすべての長所を包括する最高の価値がある。  誰も見ていないとき…

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京都 大原三千院

「京都 大原 三千院  恋に疲れた 女がひとり」 という古い歌がある。  デューク・エイセスの名曲「女ひとり」である。  作詞:永六輔 作曲:いずみたく(1966年)。  この前そこへ行ってきました。 ▲苔庭  作業着を着たおっちゃん達がせっせと手入れをしておった。  やっぱり和風はええなあ。なごむわ。  でも夏になったら蚊が多いかもしれん(^ω^;)(;^ω^) …

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「本当は偉くない?歴史人物:八幡和郎」

「本当は偉くない?歴史人物:八幡和郎」ソフトバンク:2009年  武士道は怪しい?(^ω^;)(;^ω^)  本書では卑弥呼から小泉純一郎氏まで70人取り上げられている。  著者には「歴代天皇列伝」などの歴史関係の本があるが、歴史家ではなく、元・経済官僚です。官僚としての視点から歴史人物を評価したものである。  それゆえ武士に対しては評価が厳しい傾向がある。従来にないユニークな考…

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