ピンちゃん続報(楽観できず)と葦原の国

 この4月5日に書いた「ピンちゃん ピンチ ステージ4」の続きである。
 2週間経った。ピンちゃんは、末期のすい臓ガンの放射線治療が始まった。しかし、肝臓に転移したところはもう放射線が当てられない状態で、延命治療しか残されていないことがわかった。
 思った以上に、厳しい。
 ピンちゃんののんびりした文体は変わらないが、心境が変わっていく様が伝わる。それにしても、理論物理学の博士号を持つ警備員ピンちゃんの文は、過酷な運命にあっても情に流されず冷静で、のほほんとしているのが、すごいな。

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4/9
「療養しながら 時がくるのを待っているよりしょうがないだろうな」

4/15
 ピンちゃんは2時間だけの外出ができたので、本屋へタクシーで行ったが、……。
「思っていたより全然体力がなくて、普通に歩くのも厳しかった」
「もはや買い物も一人では満足にできないな」

4/17
「ピンちゃんも 少しでも永く娑婆でご厄介になったあとに パパンと再会するつもりではいます」
 パパンとはピンちゃんが3歳になる前に、植物人間になって7歳の時に亡くなった父のことである。

4/20
 明日は、北大病院から地元の病院に転院する。
「恐らくもう訪れることはないだろう札幌を目に焼き付けて 地元に戻ろうと思います」

 ピンちゃんの日記は毎日更新されるが、画面を開く前はどきどきする。
 自分の家族・親戚や知り合いを最期まで御見舞にいくのは何度も経験したけれど、そのときの病人となっている人の心理がどうであったかは、わからなかった。身内には気遣ってむしろ、本心は明かさないだろう。

 がんばれピンちゃん。

▲写真(北海道大学の構内:中央ローンとサクシュコトニ川)

 ♢  ♢  ♢  ♢  ♢

●穀雨(こくう)
(暦:二十四節気) 4/20~5/4

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 田畑の準備が整い、穀物の成長を助ける春雨が降る頃。
 虫の姿が見え始める。すると蜘蛛の巣が出来始めた。虫を食べるツバメもやって来る。カエルの合唱はまだだな。

◆葭始生(あし はじめて しょうず)
(暦:七十二候) 4/20~24

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 水辺の葦(あし)の芽が吹き始める。
 アシなんて地味な草やなあと思い、なんで七十二候に選ばれてるんだと、不審に思って調べたら、アシはとても偉いことがわかった。

 古代の日本は「葦原中国」(あしはらなかつくに)と称され、アシの国だった。葦原は山と海の間で、雨水や土砂の流出をせき止め、流れをゆるかにする。鳥・川魚・昆虫など多くの生物のすみかとなった。長い間に人間の住める平野を作っていった。

 そればかりか、地球温暖化の抑制にも役立っているそうだ。アシは5mにも成長するものもあり、群生するので、多くのCO2を吸収し酸素も生みだす。土と水から多くの窒素、リンを吸い上げ、水質を浄化する。

 それが開発でアシ原がどんどんなくなっている。葦原の国が危機になっているぞ。
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